同じサイズのタイヤでも、メーカーや銘柄によって価格はピンキリです。
この価格の差はどこから来るのでしょう?不思議に思った方も少なくないはず。
いくつかの違いの中で一番大きいものがゴムの質の違いです。
例えば、市販タイヤ最高ともいえるドライグリップの能力を誇る、ブリヂストンのPOTENZA RE11。
強力なグリップを発揮するために非常に高価なゴムを使っています。
同じブリヂストンでも、Sneakerになると普通の車に履く普通のタイヤですから、
グリップなんてそんなに気にしません。
グリップの弱い(もちろん車が安全に走れるレベルで)、
安価なゴムを使ってタイヤを作るので、安くなるのです。
高いタイヤはいいゴムを使っている。
そう思って、ほぼ間違いはありませんが、一つ勘違いしやすいお話を付け加えておきます。
高いゴムはいいゴムですが、いいゴムというのは長持ちするゴムではないということです。
「いいゴム」というのは、たいていの場合グリップの強いゴムのことを指します。
家庭のお財布事情を考えると、グリップなんてどうでもいいから、
長持ちするタイヤが欲しい、と思うこともあるでしょう。
そういう方が「いいゴムだから」と、先に紹介したRE-11など買ってはいけません。
このタイヤは、スポーツカーなどで運転を楽しむため、
特にサーキットでレースをすることに特化したタイヤですから、
長持ちとかそういう概念はありません。
とにかく車を早く走らせるために、文字通り命を削ってグリップを発揮するタイヤなのです。
高いタイヤがしかも寿命も短いなんて、と思うかもしれませんが、
走りを楽しむ人にはこういうタイヤが何より必要なのです。
ですから、長持ちするタイヤが欲しいなら、「よくないゴム」で作られたタイヤを選ぶことになるのです。
もちろん例外もあります。
高くて長持ちするタイヤや、安いけどすぐ減ってしまうタイヤ、
運転が楽しくて寿命も長いタイヤなどなど。
でも、こういうお話をすると、余計混乱してしまいそうですね。
「じゃあ結局、どのタイヤを選べばいいんだ!」って。
どのタイヤが自分にとって「いいタイヤ」なのか分からない時は、メールにてご相談ください。
どんな感じで車に乗りたいのか、それと車種とタイヤのサイズ、それを教えていただければ、
私どもスタッフがお客様にぴったりのタイヤをご案内いたします。