【質問】
タイヤの保管について |
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装着していないタイヤは、ガレージなどの直射日光が当たらない場所(高温・多湿を避ける)で保管するようにしましょう、
とメーカーのカタログに書いてあります。
では、マンション暮らしであったり、ガレージにタイヤを置くスペースがない場合はどうしたらいいのでしょうか。
シートをかけて、ベランダや庭に置いておくというのは、あまりよくないのでしょうか?
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厳しいことを言うと、ベランダにタイヤを置いておくというのはあまり良いことではないですね。
タイヤは、直射日光、高温、高湿、水、油、を避けるのが保管場所選びのポイントです。ベランダにシートをかぶせて置いておけば、直射日光と雨からはタイヤを守ることができます。ですが、夏になれば暑くなりますし、雨の後はシートの中で蒸されてしまいます。やはりタイヤのためを考えれば、できるだけ室内で保管することをお勧めします。
他に、あまりよくある話ではないと思いますが、灯油などの油類と一緒においておいたり、さらに悪いことにはその灯油を何かのはずみでタイヤにかけてしまったりすると、タイヤをものすごく傷めます。
車から取り出した廃バッテリーなども、側に置いておくとタイヤを傷める原因になりますので、同じ場所に置かないように気を付けてくださいね。
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【質問】
保管状態が悪いと? |

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保管中もタイヤの鮮度を上手に保つには、できるだけ室内に置くのがいいのですね。
(押入れとか、物置)
また、コピー機のようにオゾンを発生する機器や水銀灯などの近くも
置かないようにしたほうがいいようです。(冷蔵庫もオゾンを発生する物がありますね)
では、あまり気にせず庭の片隅にスタッドレスタイヤを半年くらい
置いておいた場合はどうなるのでしょうか?
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庭でタイヤを保管(放置?)していた場合、簡単に言うとタイヤは悪くなります。
具体的には、ゴムのひび割れや、しなやかさがなくなるなどの変化が起きてしまいます。
靴底の柔らかな運動靴を履くと走りやすく、硬い革靴を履くと走りにくいように、タイヤもゴムのしなやかな物の方が運転がしやすくなります。
最初から硬いタイヤなら、少し運転しづらい代わりに寿命が長かったりするのでまだいいのですが、タイヤが悪くなって硬くなってしまった場合は走らない・止まらない・曲がらない・乗り心地が悪いと、悪いことづくめです。
さらには屋外で雨ざらしの場合、タイヤを装着しているホイールも錆びてしまうことがあります。
半年でどれくらい悪くなるかというのは、タイヤにもよりますし日の当たり方や気温にもよるので何とも言えないですが、せめてタイヤにカバーだけでも掛けておけばひび割れはかなり防げるので、どうしても屋外しか場所が無い場合は、できるだけ光を通さないビニールや布をかぶせてあげてください。
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【質問】
ローテーションって? |

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タイヤのローテーション(位置交換)をすると、タイヤの
寿命が延び経済的と聞きます。
位置を交換する上で、決まりはあるのですか?
ローテーションって、4本同じサイズじゃないとダメなんですよねぇ。
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タイヤは装着された位置によって減り具合が違うので、位置の入れ替え、つまりタイヤローテーションをしてやることで、寿命を延ばしてあげましょう。
ちなみになぜ装着された位置で減り方が違うのかというと、一番の理由は前輪はハンドルを切ると向きが変わることなんです。
タイヤは向きが変わる時、単に横を向くというだけでなく複雑な動きをします。
試しに、ハンドルをめいっぱい切った状態で、タイヤを正面から見てみてください。タイヤは斜めになっている(人間でいう片足立ちの状態)と思います。
こんな無茶をすれば、後ろのタイヤより早く減ってしまうのも納得。
なので、前輪だけが減らないよう、後輪と取り換えてあげます。
ついでに、普段運転手一人しか乗らない場合、右のタイヤが左に比べて減ってるだろうから、左右も取り換えてあげましょう。
こんな感じになります。

ただ困ったことに、時々左右を変えられないタイヤというものがあります。
方向性タイヤ、またの名をユニディレクショナルタイヤと言います。
このタイヤは回転の向きが決まっているので左右どちらかにしか使えません。なのでこの場合は仕方ないので前後だけ入れ替えてあげます。

ちなみに、もしも前後でタイヤのサイズが違った場合、前後を取り替えることはできませんから、左右だけ取り換えることになります。
でも、左右だけの取り換えというのはあまり大きなメリットはないですし、下手にやるとかえってタイヤを傷める場合もあります。(詳しくは明日)
となると、やっぱりローテーションをする場合は4本とも同じサイズの車がいいですね。
ローテーションについてもうすこし掘り下げてみます。
前輪はタイヤの動きが複雑だから減りが早くなってしまうのですが、車には他に駆動輪の問題もあります。
駆動輪というのはエンジンの力が伝わるタイヤのことですが、車によって駆動輪は前だったり後ろだったりします。前が駆動輪の場合「FF車」、後ろが駆動輪の場合は「FR車」という呼び名があります。
(「RR車」または「MR車」といった車もありますが、ここでは分かりやすいように全部「FR車」に統一してお話します。)
駆動輪としてタイヤを使った時、タイヤの内部はエンジンの力でよじれてしまいます。
こうしてよじれたタイヤは、ローテーションで休めてあげるといいのですが、その時、これまでと逆方向に回転させてしまうと、タイや繊維の「よじれ」が「ほつれ」になってしまい、タイヤを傷めます。
ですから、遊輪(駆動輪じゃないタイヤ)は左右入れ替え、駆動輪の左右は入れ替えないというやり方が、もっともタイヤを労わったローテーションということになるのですね。
とても難しい話だったと思うので、分かりやすいように図を用意しました。

こんな風にローテーションをしてあげられると、タイヤはとっても長持ちします。
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【質問】
四駆のローテーションは? |

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タイヤが方向性パターンの場合、またクルマがFF車、FR車の場合の
ローテーションの仕方は分かりました。(上の記事)
では、四駆の場合はどうなるのでしょうか?
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四駆と言っても様々な車があります。車の中の機械に注目してみると、四駆は大きく2種類に分けられます。FFベースの四駆とFRベースの四駆です。
四駆と言っても他の車と全く構造が異なるわけではなく、FFかFRの改造によって作られるものなのです。
なので、ローテーションも、FFベースの四駆ならFF車と同じように、FRベースの四駆ならFR車と同じように行えば大丈夫です。
もし自分の車がどちらのタイプか分からなかったら、車を買ったディーラーなどで聞けば、どっちの四駆かすぐ教えてもらえます。
余談になりますが、タイヤチェーンを装着する場合、FF車なら前、FR車なら後ろに装着します。では四駆の場合はというとこれも同じで、FFベースの四駆なら前、FRベースの四駆なら後に装着すればいいのです。
ところで「ヨンク」と聞いて多くの方が思い浮かべるかもしれません、いわゆる「ジープタイプ」とか「クロカン」とか呼ばれるタイプのゴッツい車。
こういう車の場合、スペアタイヤとして通常履いているのと同じタイヤを用意している場合があります。
このようなケースでは、スペアタイヤを含めた5本でローテーションをして、タイヤ交換の際は5本まとめて交換というのが理想です。
タイヤローテーションの方法の一例を右に出しておきます。
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【質問】
ローテーションの時期は? |

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ローテーションの時期ですが、約5000km走行を目安にするのが
おすすめですって某メーカーのカタログにあります。
5000kmって結構あっという間な気がするのですが・・
約3万キロでタイヤ交換をするとしたら、5回位ローテーションを
することになります。
自分でしないでお店に依頼する場合、工賃もかかりますよね。
実際のところ、博士はどれくらいを目処に考えていますか?
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昔はきっちり5,000kmでやってました。汗だくになりながら。(笑)
理想はたしかに5,000kmなんですが、自分でやると大変だしお店に頼むとお金はかかるしで、あまり現実的ではないですね。
個人的なお勧めを言うと、10,000km前後で一回やるというのがいいと思います。
タイヤが寿命を迎える前に、一回ローテーションをやっておくだけで寿命は変わります。
で、できるなら寿命の半分より前にやっておくと、タイヤの減りがかなり均等になります。
30,000km持つタイヤなら10,000kmちょっとで、40,000km持つタイヤなら15,000kmくらいで、という具合に、車とタイヤの性能に合わせて、時期を決めてあげてください。
もう少し具体的に言うと、タイヤの真ん中あたりの溝が6mmくらいになったらローテーション時期だと思うといいでしょう。
新品タイヤの溝は平均すると8mm位の深さがあります。2mm使って6mmになってローテーションして、また2mm使うと残りは4mmです。
これでちょうど替え時ですね。
(残り溝の話について、詳しくはこの記事を読んでみてください。)
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【質問】
タイヤの寿命の差 |

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走り方や乗り方にもよると思いますが、自分の車が装着しているタイヤが
30,000km位持つか、40,000km位持つかはどう分かるのですか?
いわゆるロングライフを売りにしたタイヤと
グリップ重視のタイヤとではずいぶんモチも違いますよね。
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そうですね。タイヤによっても車によってもサイズによっても、タイヤの減りは違います。
今使っているタイヤがどれくらいで寿命を迎えるのかは、溝の深さを手がかりに知ることができます。
前回の最後(上の記事)にちょっとだけお話した溝のことを、もう少し掘り下げてみましょう。
以前(この記事)にも溝についてお話ししましたが、だいたい残り溝が4mmになったらタイヤは交換時期です。
ということは、8mmと4mmの中間、6mmくらいになったら寿命の半分まで来たということになります。
なので、その時点で20,000km走っていたら、寿命は40,000kmくらいだと推測できるし、15,000kmしか走っていなかったら寿命は30,000kmくらいということになります。
さらに応用すれば、残り溝が7mmだったとしたら、寿命の1/4を経過したということなので、その時点で10,000km走っていたら寿命は40,000kmということになります。
肝心の残り溝の量をどうやって測るかですが、タイヤゲージやノギスといった工具があれば楽ですが、普通の人はそんなもの、まず持っていないでしょう。
簡単で有名な方法として、100円玉を溝に差し込んでみるというものがあります。
100円玉を「1」の側からタイヤの溝に差し込んでみて、「1」が全部隠れたら新品、全部姿を現したら寿命、というものです。
半分姿を現したら寿命半分のところなので、とても分かりやすいですね。
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【質問】
慣らし走行って? |

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新品タイヤは、法定速度を遵守の上、乗用車・軽トラック用は
80km/h以下で合計100km以上、小型トラック用は60km/h以下で
合計200km以上の慣らし走行をしてください。
とありますが、ならし走行をするとどうなるのですか?
新しいタイヤに変えてほとんど走らないうちに、
高速で100kmだしていく!!なんてのはあまりよくないことなのでしょうか。
引用:ダンロップファルケンタイヤ2007年カタログより
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今の車は出来が良くなったので、慣らし走行をしなくても大丈夫という話があります。
ですが、タイヤに関しては慣らし走行は是非やってほしいですね。
タイヤの慣らし走行で必要なのは、あまりスピードを出しすぎないというのもありますが、急加速、急ブレーキと急ハンドルをしないというのが一番重要です。
タイヤの構造のお話を少しします。
タイヤを取り付けるホイールという部品がありますが、このホイールはボルトやナットで車体に取り付けられています。では肝心のタイヤはどうやってホイールに取り付けられているでしょう。
答えは、ゴムの摩擦力です。
ゴムの摩擦力とタイヤ内側からの空気圧、タイヤはこれだけで車の重さやアクセル、ブレーキの力に耐えています。
タイヤがしっかりと車を支えられるようになるには、タイヤのゴムが空気圧でしっかりとホイールに押し付けられた状態で、しかもある程度時間をかけて「慣れる」必要があります。
タイヤが慣れないうちに無理な運転をすると、ホイールとタイヤがずれてしまい、後々まで乗り心地の悪化、性能の悪化などが残ることがあります。
タイヤのためには常に、「ゆっくり丁寧な」運転を心掛けたいですね。
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【質問】
タイヤは洗ってOK? |

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セルフ洗車場をたまに利用します。
ホイールは結構汚れているので洗いますが、タイヤってあまり汚れていません。
(黒いから分かりにくいだけ??)
汚れていれば軽く洗いますが、洗ってもいいのですか?
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タイヤに水はダメという話を以前にしました(こちらを参照)が、かと言って汚れっぱなしもよくありません。
洗車をするときはタイヤも洗ってあげればいいと思います。
黒いから分からないですけど、タイヤには埃や道路上のゴミがたくさんくっついています。水か洗剤を使ってブラシで洗ってやれば十分。汚れを落としたら、水気を拭いてあげるとなお良いでしょう。
アルミホイールを装着している場合、タイヤだけでなくホイールの方もしっかり洗っておきたいですね。
車のブレーキから発生する塵がホイールに着いてしまい、見た目があまり良くないので、手の届く範囲はしっかり落としてしまいましょう。
それとタイヤのお手入れですが、あまりタイヤワックスは使わない方がいいですね。
特に成分として油性のものを使っている場合はタイヤを傷めてしまうことが多いです。
見た目を良くするためにどうしても使いたいなら、できるだけ水性のものを選んでください。
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【質問】
水たまりにタイヤ |

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そういえば、保管場所についてのときに水を避けることが挙げられていました。
では、駐車場に水溜りがあった場合は
避けたほうがいいってことですか?
長い時間止める自分の家の駐車スペースなら、砂か何かで
水溜まりを埋めたほうがいいのかな。
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一気に走り抜けてしまえるならいいのですが、たかが水たまりでも水の中にタイヤをつけっぱなしにしてしまうというのはあまり良い状態ではないですね。
もし自分の駐車場で水たまりができやすいのなら、その場所を避けて車を停めるか、可能ならくぼみを埋めてしまうことをお勧めします。
ちょっとタイヤの話からそれますが、水たまりの上に車を停めてしまうと、湿気でタイヤだけでなくブレーキや排気管、電装系などに悪影響があります。
一回停めたからすぐ悪くなるということはありませんが、じわじわと車を傷めるので、愛車を長く大事にしたい人はこんな些細なことにも気を使えるようになるといいですね。
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【質問】
リムガードって? |

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タイヤメーカーのカタログを見ていると、
商品やサイズによって、
リムガード、リムプロテクトバー、リムプロテクター付きのタイヤをみます。
(言い方はいくつかあるようです)
※私の見た限り、ピレリとミシュランのカタログ(2007年版)では見当たりませんでした。
リムガードって、一体なんですか?
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リムガード(名前が違う他のものも)というのは、どうも名前のイメージからはリムを守るもの、という感じがしますね。
例えば、タイヤを縁石にこすった時、ホイールが傷つかないように出っ張らせているとか…
さて、 実際にはどうなのかというと、タイヤの強度を高めているという役割がリムガードにはあります。
リムガードが付いているのはおおむね55偏平以下の薄いタイヤですが、こういう低偏平のタイヤは、断面で見ると、横幅の割に高さがないという非常にいびつな形をしているのです。
これはタイヤの構造としてはかなり無理をしているので、タイヤを補強するためのいろいろな工夫がされています。
その一つがこのリムガードです。
低偏平のタイヤは特に、タイヤの空気圧が減った時に損傷しやすく、しかも運転していて空気圧の低下に気付きにくいという特徴があります。
なので空気圧が減ってきたら、このリムガードがホイールのリム部分に寄りかかるような形になって、タイヤが完全につぶれてしまうのを防ぎます。
ひとつ、注意してほしいのは、リムガードはタイヤの損傷を抑えるための補助的なものであって、パンクしたまま走っても大丈夫な仕組みではないということです。
タイヤの空気圧はマメに見ておきたいですね。
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【質問】
タイヤはなぜ黒いのですか? |

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自転車用の白いタイヤが販売されているのを見たことがあります。
また、フォークリフト用でも白いタイヤがあり、
食品など衛生面で気を使う工場で、使用されていると聞いたことがあります。
(地面が汚れないようにし、汚れも分かりやすいからですね)
でも、車のタイヤって黒ばかりですよね。
なんでなのでしょうか?
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タイヤの原料になるゴム自体は淡い白っぽい色をしています。
そこに、自動車用タイヤとして必要な強度・剛性などを持たせるために、いろいろな混ぜ物をします。
その中に「カーボンブラック」というもの(要するに炭素の粉末)が入っています。
これがタイヤが黒くなる原因です。
今ではカーボンブラックを使わなくても、様々な薬品で同様の効果を出すことができるようになりました。そのため、黒くないタイヤを作ることもできます。
ですが、やはり安価で作れるのは黒いタイヤのようです。
他にも、地面に常に接しているので、汚れが目立たないようにとか、車のデザインに影響を与えないようにとか、黒以外のタイヤがなかなか出てこない理由はいくつかあるようです。
こちらで紹介したスコーチャーも、トレッド面の一部だけに色がついていましたね。
やはりタイヤ全体が真っ赤だったりすると違和感があるのでしょう。
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【質問】
ヨコハマS.driveのNって何? |

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06年2月頃にヨコハマタイヤのDNA S.drive(エスドライブ)、
17〜20インチの一部サイズにES03Nのパターンが発売されました。
従来からあるものはDNA S.drive ES03ですが、
新たにでたタイプはDNA S.drive ES03Nです。
Nっていったい何?
両者はどう違うのでしょうか。
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S.drive ES03N、このNはナロー(narrow:狭い)の意味です。
インチアップなどした時に、車のフェンダーにタイヤが当たってしまうのを防ぐため、新しいES03Nでは従来のES03に比べて、タイヤの肩の部分を丸くしています。
結果、トレッド面が狭くなるので「ナロー」なのですね。
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【質問】
タイヤワックスってどうなの? |

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黒光りしていて、すごくきれいなタイヤを履いている車を
たまに見かけることがあります。
タイヤワックスを塗っているのかな、と思うのですが、
実際にところタイヤワックスってどうなのでしょうか?
塗ると、きれいになるだけでなく撥水効果とかもあるのかなぁ・・・
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タイヤワックスをつける目的は、キレイに見せるため。たしかに、黒光りしたような感じになるとかっこよく見えますよね。
でも、それ以外にタイヤワックスに良い効果は無いと思った方がいいでしょう。
タイヤワックスには大きく分けて水性と油性の2種類がありますが、特に油性のものはタイヤを傷めることがあります。
タイヤを長持ちさせたいなら水洗いだけで何もつけないのが理想的ですが、どうしてもここ一番見た目を気にしたいときは、水性のタイヤワックスをつけすぎない程度にするのが良いでしょう。
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【質問】
ファルケンZIEXの商品名について |

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ファルケンタイヤの新製品ZIEX ZE912が08年2月に発売されましたが、
ふと疑問に思ったことがあります。
ZIEX(ジークス)は
ZE326、ZE512、ZE329そしてZE912ときていますが、
この数字に何か意味はあるのだろうか?と。
そこでダンロップファルケンタイヤのお客様相談室に電話したところ、
数字に意味は、 ない そうです。
開発する上で使用しただけとのこと。。
流れとしては
ZE502の後継がZE512で回転方向ありのタイプ。
ZE326の後継がZE329で回転方向なしのタイプ。(対称パターン)
08年2月に発売のZE912は非対称パターンで、外減りしにくいとのこと。
以上、電話の内容のご報告まで♪
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ブリヂストンの名前の由来と背景 |

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ブリヂストンの名前の由来といえば、
創業者の石橋正二郎氏の姓からきていることは有名です。
その背景ですが、昭和初期の日本は、舶来品崇拝の風潮がありました。
そのため、品質は技術面で努力するとしてもイメージの点では
英語の会社名、製品名を検討する必要があったそうです。
また、石橋氏の念願は、輸入品と競争するにとどまらず海外に輸出して
外貨獲得に貢献することでもあり、海外においても通用しやすい名前にする必要がありました。
タイヤにはダンロップ、ファイアストン、グッドイヤー、グッドリッチなど、
発明者や創業者の名前が付けられる例が多く、石橋氏は石橋の姓を
英語風にもじって「ストーンブリッヂ」ではどうかと考えます。
しかし語呂がよくないことから「ブリッヂストン」と並び替え、社名、商標名と決めました。
参照
http://www.bridgestone.co.jp/info/history/bridgestone_history/index.html
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ブリヂストンと、日本におけるタイヤ製造のはじまり |

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今でこそ有名なブリヂストンですが、
もともと創業者の石橋正二郎氏は足袋事業で成功していました。
そして、ゴム靴製造へと進み、時代の流れをよみ、タイヤ生産へと踏みだしていきます。
日本国内では、現在の住友ゴムが、英国ダンロップ社の工場を誘致し
わが国初の近代的ゴム工場として創業。
1913年に自動車用タイヤの国産第1号タイヤが誕生します。
また、現在の横浜ゴムは横濱電線製造(株)(現在の古河電気工業)と
米国BFグッドリッチ社との共同出資によりスタートし、
1930年に横浜工場第1号タイヤを生産します(国産コードタイヤ製造は1921年)。
一方、ブリヂストンの第1号タイヤ誕生は1930年です。
ダンロップに比べ後発でしたが、今では日本最大のタイヤメーカーに成長し、
タイヤ業界で世界トップレベルの企業となっています。
【参照】
ブリヂストン、住友ゴム、横浜ゴムのホームページ
ブリヂストン会社案内
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空気入りタイヤ誕生の背景 |

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今ではあたり前のように、自動車や自転車、バイクのタイヤには
空気が入っていますが、この空気入りタイヤが発明されたのは1888年のことです。
アイルランドの獣医であったJ.B.ダンロップ氏が、
息子に「自転車をもっとラクに、もっと早く走れるようにして」と
頼まれたことから作ったタイヤが、空気入りタイヤの最初のものと伝えられています。
はじまりは、息子のために。
なんとも心温まるエピソードです。
【参照】
http://tyre.dunlop.co.jp/history/history/index.html
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【質問】
ダンロップJ-CINQの読み方 |

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ダンロップのタイヤLE MANS(ルマン)シリーズに
J-CINQ 165/70R10という商品があります。(2008年2月現在)
さてハカセ、J はジェイですが、
CINQってどう読むかご存じですか?
ミニのタイヤとして、よくご注文をいただきます。
・メーカーページ
http://www.lm703.jp/size.html
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「ジェイ・シンク」!
…ではなく、「ジェイ・サンク」ですね。
「LE MANS(ル・マン)」がフランス語なので、その後のCINQもフランス語読みで「サンク」が正しい読み方でしょう。
ちなみに「サンク」は「5」という意味。
そういえば「ルノー・サンク」なんていう車がありましたね。
ヨーロッパの車は数字が車名になっているものが多いですが、J-CINQはどういう意味を込めて名付けられたのでしょうね。
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【質問】
タイヤの原材料 |

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2008年の3月や4月から(ここ数年は、ほぼ毎年値上がりしていますが)
ほとんどのタイヤメーカーで国内市販用タイヤのメーカー出荷価格が値上げされます。
原材料が高値になっているようですが、タイヤってどんな原材料から作られているのでしょうか?
ダンロップから08年3月に発売の「ENASAVE
97」は、
原材料の石油外天然資源比率が97%のタイヤで、原材料も変化しつつあるのかなと
思いますが、とにもかくにも原材料あってこそのタイヤであり車なのですよね。
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タイヤはそのほぼ半分がゴムでできていて、天然ゴム(ゴムの木から採れるゴム)と合成ゴム(石油から生成するゴム)がそれぞれ半分程度の割合になっています。
ですので、原料における石油の割合は非常に高いものになっています。
少し前まではタイヤ原材料における石油の割合は6割とも7割とも言われていましたが(もっと前は8割とも9割とも…)、
ここ最近ではいくつかのメーカーが石油原料を5割程度に抑えていて、将来的には非石油原料の比率が7割程度となることを目指しているようですね。
他にタイヤの原材料として使われているものには、鉄(ベルト、鋼線など)化学繊維(ナイロン、アラミド、ポリエステルなど)といったものがあります。化学繊維類というのは、これも石油から作られるものですね。
最近は石油の値上がりがかなりクローズアップされていますが、天然ゴムや鉄も値上がりが続いています。
ここ何年かタイヤの値上がりが続いていますが、考えてみると上がるべくして上がっているという感じがします。
タイヤの原材料を天然資源にシフトしていくという試みは、環境問題や価格問題、さまざまな要素が絡み合っているんですね。
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【質問】
タイヤに製造年月日は記載されているの? |

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豆腐やお菓子や缶ジュースなど、食品には
製造年月日や賞味期限が記載されていますね。
タイヤも何か製造について書かれているのでしょうか?
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賞味期限、というものはタイヤにはありませんが、製造年週なら書いてあります。
「製造年月日」ではなく「製造年週」です。
例えば今年、2008年の1月1日〜5日は第1週、6〜12が第2週、
5月22日なら第21週目という具合に、何週間目かという表示になっているんですね。
実際、タイヤにどのように表示されているかというと、こんな感じ。

右下の「2401」というのが製造年週です。
意味は「01年の24週」、つまり2001年の6月中頃に製造されたタイヤということです。
もう一つ例を出しましょう。

0806なので、2006年の2月製造ですね。
数字の前にある「BBM」というのは、工場を示す記号などです。最後の数字だけを読みましょう。
最後にもう一つ。

0708というのが製造年週です。
周りに他の記号がいろいろ書かれていますが、丸く囲まれた部分が製造年週です。 |
【質問】
タイヤ交換のときにホイールは? |

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携帯電話の充電器は、機種や携帯会社を変えると
充電器も電話に合わせたものにすることがありますね。
私はそれで充電器がたまり、先日、何個かまとめてショップへ持っていきました。
さて今回、下記の質問が寄せられました。
「今はいている夏タイヤのホイールを、新しいタイヤに使うことは出来るのでしょうか?
もし駄目な場合はホイールを購入したほうがよいのでしょうか?」
携帯電話をかえるときに充電器もかえるように、
ホイールもタイヤを交換するごとにかえるのですか ?
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携帯電話の充電器は、その機種に合わせた専用機になっています。
ですが自動車のホイールは規格ものなので、サイズの合うタイヤならいくらでも使い回しができます。
過酷な使い方をし続ければ交換が必要なことも時にはありますが、鉄やアルミの塊がそうそうダメになることもないので、タイヤ交換の時にホイールを一緒に新しくする必要はありません。縁石に思いっきりぶつけてしまったときとか、そういうケースだけですね。
最近は携帯電話の充電器も、使い回しのできる共通設計のものに変わってきたようですね。
限りある資源、無駄なく長く、使いたいものです。 |
4月8日はタイヤの日 |

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4月8日は「タイヤの日」です。
なぜ4月8日なのかというと、春の全国交通安全運動の実施月が4月であること。
また、8日なのは、輪(タイヤ)のイメージからきています。
確かに8はタイヤが2つ、くっついてるみたいな形ですね。
この日は、JATMA(日本自動車タイヤ協会)が何か所かの拠点(高速道路のサービスエリアなど)
において路上タイヤ点検イベントを行っていたり、
ブリヂストンも全国一斉安全啓発活動を実施しています。(2008年現在)
月に1度は「タイヤの空気圧点検を!」
毎月8日に点検するのはいかがでしょうか。
参照
JATMA http://www.jatma.or.jp/tyreday/
ブリヂストン http://www.bridgestone.co.jp/info/news/2008040301.html
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【質問】
タイヤの役割は? |

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クルマの足である「タイヤ」。
役割はなんでしょうか?

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タイヤには大きく4つの役割があります。
1、車を支える。
2、衝撃をやわらげる。
3、力を伝える。
4、車の向きを変える、維持する。
まず、車を支えるということについて。
乗用車の重量は、およそ平均的な小型車で1.3tから、大きなミニバンでは2t以上のものもあります。
タイヤが回転して車を走らせたり、ハンドルを切ることで車の向きを変えるためには、まず何よりこの車重をしっかりと支えることが必要です。
タイヤには普通空気が入っていますが、実際のところタイヤはこの空気の力で車を支えるようになっています。
より大きな重量に耐えられるタイヤにするためには、XLタイヤのように高い空気圧に対応させる必要があります。
(XLタイヤについて詳しくは過去の記事をどうぞ)
タイヤの車を支える能力とは、高圧の空気を保持する能力とも言えるかもしれませんね。
その2、衝撃をやわらげる。
道路には凹凸があります。砂利道ばかりでなく舗装された道にも。
この凹凸を通過する時の衝撃を直接ボディに伝えずに和らげること、これは主にサスペンション(タイヤを支えるバネなどいわゆる「足回り」の機構)の役割ですが、タイヤもその役割の一部を担っています。
ゴムはある程度変形するので衝撃を和らげることができますが、実際のところタイヤは空気の力で衝撃を和らげるようにしています。
よく、高速道路を走るときは空気圧を高めにする、なんてことが言われますが、これはクッションを少し硬めにすることで、高速走行時の安定性を高めようということなのです。
逆に乗り心地を良くしたければ、空気を少し抜いてやればクッションは良くなります。
タイヤの性能には、空気が大きく関わってくるというのが分かりますね。
タイヤの4つの役割その3、力を伝える。
車はエンジンの力で走り、ブレーキの力で止まります。この力を地面に伝えるのは、他ならぬタイヤの役割。
もちろんエンジン自身やエンジンからタイヤに力を伝えるトランスミッション、ドライブシャフトなどいずれも重要な部品ですが、タイヤが車の外に力を伝える唯一の存在という意味で、非常に重要な役割を持っています。
「転がり抵抗は小さいほどいいの?」の中で転がり抵抗(=グリップ力)について少し触れましたが、タイヤのグリップ力は車の力に合わせて適度に必要になります。
走る力と止まる力を確実に地面に伝えるために、タイヤの大きさは車に合わせて、ということですね。
タイヤの4つの役割その4、車の向きを変える、維持する。
ハンドルを切って思いのままに車の向きを変える。これもまたタイヤの仕事です。
エンジンやブレーキの力を地面に伝えるのと同様に、車の外に力を伝える唯一の存在であるタイヤには、これまた重要な役割があるのです。
ハンドルを切って車の向きを変えることも重要ですが、わずかな凹凸や横風などの小さな外乱に影響されずに車の向きを維持するのも、タイヤの重要な役割です。
「操縦安定性」なんていう言葉がありますが、「操縦性」はハンドルを切った通りに車を曲げる性能、「安定性」は周囲に影響されず車を直進させる性能、まるで正反対の二つの性能にも、タイヤは深く関わっているのです。
車が曲がることも曲がらないことも、またタイヤの性能なのですね。
|
【質問】
古いタイヤはどうしたら? |

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古いタイヤから新しいタイヤに交換したとしますね。
そしたら、古いタイヤは不要になります。
いらなくなった古いタイヤはどうしたらいいのでしょうか?
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交換後の古いタイヤは、作業をしたタイヤ屋さんで引き取ってもらいます。
使用済みタイヤは産業廃棄物なので、家庭ごみとして出す訳にはいきません、ですから、タイヤ屋さんを通じて処理業者に処分してもらうことになります。
料金は一本数百円というあたりですね。
|
【質問】
4本買うと、左右2本ずつ? |

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質問が寄せられました。
『 乗用車用のタイヤを4本購入しようと考えております。
4本購入の場合は、左右2本ずつ納品されると思ってよいのですか? 』
タイヤには左右指定があるものだと思われるお客様は多く、
よく寄せられる質問です。
ハカセならどう答えますか?
|

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確かに、車のこと、タイヤのことをよく分からないと、そういう風に思ってしまうことはしばしばありますね。
ですが、ごく一部のスポーツタイヤを除いて、タイヤは左右共通です。
ですから4本の同じタイヤのうち、どれでも2本を右、残り2本を左に装着することになります。
という具合に説明しますね。
ちなみに左右が異なるタイヤの例としては、
少し前のタイヤになりますが、ヨコハマのADVAN Neova AD05,06、
それとレース用の、いわゆる「Sタイヤ」というタイヤの多くが当てはまります。
それ以外では全く見ません。
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